フリマアプリや知人間で自転車を譲渡する際の注意点

<最近、フリマアプリ等を利用した自転車の譲渡に関わるトラブルが増えています>

<事例>
フリマアプリを通じて自転車を入手したが、前の持ち主の防犯登録が残ったままになっていた。
新たに自分の名前で防犯登録をしようとしたが、譲渡証明書がないため登録を断られた。
前の所有者の防犯登録データは個人情報になるため、本人以外は抹消できないと言われた。
前の所有者に連絡を取ろうとしたが、何の回答もなく、譲渡証明書や防犯登録データ抹消の話もできなかった。

Point1
自転車防犯登録は盗難車両の流通を防止するため、入手先を証明する書類(譲渡証明書)が必要です。
また防犯登録データは個人情報です。登録した本人以外は原則として抹消や変更はできません。
他人名義の防犯登録データを抹消するには本人(名義人)の委任状が必要です。
防犯登録データの抹消方法について
譲渡証明書・委任状書式ダウンロード
Point2
自転車の受け渡しの前に防犯登録の抹消は済んでいるのか、譲渡証明書があるかを確認してください。
受け渡しが終わった後では連絡が取れないケースが多いようです。
譲渡証明書は所有権の移動を証明するものであり、前の持ち主の防犯登録データの抹消を許可するものではありません。
Point3
一部フリマサイトの匿名サービスでやりとりをしていても、譲渡証明書にはお互いの氏名・住所を記載する必要があります。防犯登録は法律に基づいた制度のため、フリマサイトの匿名サービスに関わりなく、手続には内容が記載された書類が必要です。
Point4
前の所有者の防犯登録が残ったままの自転車や防犯登録の二重登録は前の持ち主だけでなく、現所有者にも大きなリスクが伴います。
<防犯登録データの抹消を行わずに自転車を譲った方のリスク>
譲った自転車が盗難に遭ったり、犯罪に使われた場合、もう使用していないにも関わらず、所有者の一人とみなされ、警察から事情を聞かれる可能性があります。
<前の所有者の防犯登録データが残った自転車を使用するリスク>
受取った自転車に登録されている他人のデータは抹消ができないため二重で防犯登録をすることになります。
警察から前の持ち主との関係を聞かれたり、自分の自転車であることの証明を求められることがあります。
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